不妊手術

不妊手術は通常、健康状態に問題ない犬猫に行われるため手術を的確に行って術前と変わらない状態で家族のもとへかえすことが第一となります。

その為当院ではご家族の方に不妊手術を行うにあたって手術の手順、手術を行うメリット・デメリットを説明させていただき、ご理解のうえ手術をさせて頂きます。

不妊手術のメリット

去勢手術 避妊手術
望まれない交配による妊娠を避ける 望まれない交配による妊娠を避ける
性ホルモンに関連した問題行動を抑制

・スプレー行動

・攻撃性

・逃走癖

・マウンティング行動

・雄猫では特に喧嘩による外傷からのウイルス感染

性ホルモンに関連した問題行動を抑制

・発情徴候(外陰部からの出血、鳴き声)

・スプレー行動

・マウンティング行動

生殖器疾患および性ホルモンに関連した疾患を予防

・前立腺肥大

・精巣腫瘍

・会陰ヘルニア

・肛門周囲腺腫

生殖器および性ホルモンに関連した疾患を予防

・子宮蓄膿症

・乳腺腫瘍

・卵巣腫瘍

・子宮,膣腫瘍(平滑筋種)

・膣脱

・偽妊娠

潜在精巣における腫瘍発生の予防 糖尿病の発生率低下

不妊手術のデメリット

短期的な問題

長期的な問題

全身麻酔 縫合糸によるアレルギー反応
不完全な結紮による出血(腹腔内出血) 皮膚病(脱毛)、被毛の外観の異常
癒合遅延、術創の理解および自己損傷 子宮、卵巣の断端の肉芽腫
尿管の結紮 尿失禁(特に大型犬)
縫合糸の感染 体重の増加傾向(肥満)
陰嚢の腫脹 特定疾患の発生率の増加
術後感染症 発情の回帰(卵巣遺残症候群)

不妊手術の時期

当院では6ヶ月前後で手術をさせて頂きます。

【乳腺腫瘍の予防率の為】

乳腺腫瘍になってしまうと犬は良性:悪性=50%:50%、猫は良性:悪性=10~30%:90~70%と言うデータがあります。

これが性成熟前に不妊手術を行うと犬で99.5%、猫で91%の確率で乳腺腫瘍を予防できます。

性成熟後はその発情の回数によって予防率が低下します。

犬における発情と不妊手術と乳腺腫瘍予防率の関係

初回発情前 発情1~2回目の間 発情2回目以降
0.05% 8% 26%

猫における不妊手術月齢と乳腺腫瘍の予防率の関係

6ヶ月以前 7~12ヶ月齢 13~24ヶ月齢
91% 86% 11%

24カ月以降は予防率の無効

【スプレー行動の予防の為】

  ・去勢手術を性成熟後に行うと不適切な場所での排尿に悩まされることがあるかもしれません。

性成熟前に去勢手術を行うと猫では約95%、犬も不適切な場所での排尿を予防することが出来ることがあります。

しかし不適切な場所での排尿が習慣化されてしまうと去勢手術を行っても改善できないことが多くなります。


不妊手術の流れ

  • 混合ワクチン注射、狂犬病予防注射、フィラリア予防がお済かどうかご確認ください。

  • 当院に来院ください。

(予約不要、診察日・診察時間はHPにてご確認お願い致します。)

問診、体重測定、触診、聴診、不妊手術のメリット・デメリットをお話しさせていただきます。

  • 来院時もしくはお電話にて不妊手術日の予約をお願い致します。

手術予定日は月、水、木、金曜日となります。

(土曜日がご希望の方はご相談ください。)

  • 不妊手術当日

体調が良好なのを確認のうえ絶飲食でお越しください。

(前日の20時より絶飲食、10時までに来院ください)

  問診、体重測定、触診、聴診、血液検査、レントゲン検査

  (約1時間かかります)

検査結果の説明

お預かり

不妊手術

13時より手術開始)

退院:雄犬・雄猫

 (17~19時)

  • 退院:雌犬・雌猫

 (翌日)

  • 抜糸処置:雄犬、雌犬、雌猫のみ

不妊手術後10~14日のご都合の宜しい時間にお越しください。

不妊手術は予約制ですが検査、検査説明は来院順となりますので時間はおおよその目安となります。