整形外科は脊柱の骨格系、関節、筋肉などの運動器の疾患を取り扱う分野です。最近は交通事故などによる骨折などは減少傾向にありますが、そのかわり小型犬の落下による骨折や先天的疾患による形成不全などの手術がよく行われます。当院では整形外科疾患に力を入れています。その為近隣はもとより仙台市以外の動物院様より飼い主様を紹介していただき整形外科疾患を治療する機会が多々あります。

当院でよく手術される症例

  • 下顎骨折・上腕骨骨折・橈尺骨骨折・橈骨骨折
  • 尺骨骨折・中手骨骨折・骨盤骨折・大腿骨骨折
  • 脛骨腓骨骨折・中足骨骨折
  • 肘関節脱臼・股関節脱臼・膝関節内方脱臼・膝関節内外法脱臼
  • 仙腸関節脱臼・足根関節脱臼・脊椎脱臼・前十字靭帯断裂

【症例1】橈尺骨骨折

ポメラニアン 9か月歳 雌

自宅のソファーで上り下りの生活を繰り返しており、降りるときに着地が乱れてかかりつけ動物病院にて橈尺骨と診断され手術をおこなった症例です。

手術前レントゲン画像
手術後レントゲン画像
手術後1ヶ月

近年小型犬の登録頭数は犬種登録の大半を占め登録頭数上位10犬種中8犬種が5㎏以下の小型犬です(JKC登録数)
特に人気犬種であるトイ・プードル、チワワやポメラニアンはその活動性と橈尺骨の長さと太さから少しの高低差からの飛び降りや抱いていての落下事故で橈尺骨骨折が発生します。安定した固定を行うことで骨癒合が促進されますが、不適切な処置や手術によって癒合不全と言う骨折が治癒しない状態になってしまうことも見受けられます。

【症例2】足根関節脱臼

雑種 推定1歳 雄

愛子の山奥で動けなくなっていた犬を動物管理センターが保護し、検査と治療を依頼されました。車にひかれたと思われる皮膚外傷も見られました。検査の結果近位両側足根関節脱臼と診断された症例です。

初診時の外観
胸部と両後肢の皮膚の裂傷1
胸部と両後肢の皮膚の裂傷2
手術前レントゲン画像
手術前の外観の動き
手術後レントゲン画像1
手術後レントゲン画像2
手術後の歩様

両側足根関節脱臼はかなり強力な外力によって引き起こされます。キャストによる外固定では永続的な関節不安定症が結果として起こってしまいます。今回のような脱臼には積極的な外科的治療を行い強固な固定を行った方が良い結果を得られます。

【症例3】大腿骨骨折

日本猫 4歳 雌

通常自宅から2時間で帰ってくる猫が2日間戻らず、戻ってきたときには後肢を引きずっていたとの主訴で来院。検査の結果右大腿骨遠位端横骨折と診断された症例です。

手術前外観
手術前レントゲン画像
手術後レントゲン画像
手術後14日経過

多くの動物病院において大腿骨骨折の発生率は全骨折の20~25%を占めます。この確率は他の長管骨よりも高く、大腿骨骨折は全長管骨骨折の45%を占め、他の骨の二倍以上です。大腿骨は他の骨に比べて癒合不全や骨髄炎になる確率が高く、ほとんどの大腿骨骨折には観血的整復やない固定手術が適用されます。

【症例4】脛骨腓骨骨折

プードル 1歳 雄

抱いていての落下。検査により脛骨腓骨骨折と診断された症例です。

手術前レントゲン画像
手術後レントゲン画像
手術後画像

脛骨骨折は犬や猫において比較的多く認められ、長管骨骨折の21%かつ四肢骨折の11.7%を占めます。活動的な犬では車から飛び降りた瞬間に脛骨骨折を起こすこともあります。脛骨骨折には様々な手術方法が適応できます。

【症例5】橈骨骨折

ポメラニアン 生後7ヶ月 雄

抱いていての落下。検査により橈骨骨折と診断された症例です。

手術前レントゲン画像
手術後レントゲン画像
手術後画像

橈骨と尺骨の骨幹部骨折は、骨の中および遠位1/3で生じ、両方の骨が損傷することが多い。しかしながら少数の症例では橈骨あるいは尺骨のみの骨折の場合もあります。

【症例6】尺骨骨折と中手骨骨折

日本猫 5歳 雌

二階屋根からの落下。検査により尺骨骨折と中手骨骨折と診断された症例です。

手術前レントゲン画像
手術後レントゲン画像

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