SYMPTOMS/CASES

【症例34】
膝蓋骨内方脱臼
(犬・ポメラニアン)

<症例>
膝蓋骨内方脱臼(グレード4)
<症状>
脚を上げたまま歩く
<種類>
ポメラニアン/メス/2歳
<検査内容>
レントゲン検査、血液検査、CT検査
<治療方法>
大腿骨矯正骨切り術、脛骨粗面転移術

<症状の詳細>

他院に通っていましたが、膝蓋骨内方脱臼の状態が悪化している(グレード2→4)とのことでセカンドオピニオンで来院されました。手術前は足を上げていましたが、手術後は快適に歩行できています。

<術前レントゲン>

左膝蓋骨が内方に脱臼しています。膝蓋骨内方脱臼グレード4(常に脱臼していて、手による整復不可能な状態)でした。

膝蓋骨内方脱臼の術前レントゲン写真

<CT検査>

CT検査では以下の所見が認められました。

・大腿骨の変形が認められました
・aLDFA 右足が92度のところ左足は104度で高値でした。

膝蓋骨内方脱臼のCT検査画像

<大腿骨矯正骨切り術>

大腿骨を骨切りし、プレートで固定しました。これにより大腿骨の変形が矯正しています。

大腿骨矯正骨切り術の術中・術後画像

<脛骨粗面転移術>

脛骨粗面(膝蓋骨靭帯の脛骨への付着部)を一部骨切りし、外側へ転移しピンで固定することで膝蓋骨の軸を修正しています。

脛骨粗面転移術の術中・術後画像

<術後のレントゲン>

複数の方法を組み合わせて膝蓋骨脱臼を整復しました。膝蓋骨が滑車溝に収まっており、正常な位置にあります。

膝蓋骨内方脱臼の術後レントゲン写真

▼術後の歩行の様子