- <症例>
- 肩関節脱臼
- <症状>
- 脚を上げたまま歩く
- <種類>
- トイプードル/メス/11歳
- <検査内容>
- 整形外科的検査/血液検査/レントゲン検査
- <手術名>
- 上腕二頭筋腱内側転移術/棘上筋腱外側に抗弛緩ピンの留置
<症状の詳細>
飼い主様の膝の上から落下し、負傷しました。以来右前肢の挙上が見られ、他院にて整復を試みたものの再脱臼したため当院を受診することとなりました。
<術前レントゲン>
<術前のレントゲン>
<上腕二頭筋腱内側転移術>
上腕二頭筋腱を内側に遊離させ、上腕骨に固定することで肩関節の内側への脱臼を防ぎます。
<棘上筋腱外側に抗弛緩ピンの留置>
遠位棘上筋腱の外側にピンを設置することで肩関節の脱臼を防ぎます。上記の手術と併用することで再脱臼のリスクをさらに抑えることができます。
<術後レントゲン>
手術前のレントゲン写真では右肩関節が内側に脱臼している様子が分かります。手術で脱臼を整復し、上記2つの方法で再脱臼を予防すると術後のようなレントゲン写真になります。